★国連南スーダン共和国ミッション・南スーダン派遣国際平和協力隊★
★UNMISS:United Nations Mission in South Sudan★

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★ACT・1 Independence★

★南スーダンはアフリカ54番目の新国家、20年以上にわたる南北の内戦を経て独立した。
 国連安保理は南スーダン独立に先立ち7月8日、現在の国連スーダン派遣団(UNMIS)を引き継ぐ国連南スーダン派遣団(UNMISS)設置を決議、北側のスーダンとの和平監視に加え、南スーダンの治安維持に当たることを表明した。
 任期は独立予定の9日から1年間だが、延長を想定しており、市民保護を担う部隊やインフラ整備のための施設部隊など約7千人に、警官約9百人を加えた8千人規模、武力行使容認を意味する「国連憲章7章の下に行動」すると規定しており、市民保護目的の武力行使が認められている。

 日本国外務省は11日、スーダンから今月9日に分離独立した南スーダンと同日付で外交関係を開設したと発表し、日本が外交関係を結んだ国は194カ国となりました。
国連安全保障理事会は13日、9日に独立を宣言し、国連に加盟を申請した南スーダンについて、加盟を勧告する決議を採択した。14日の国連総会で承認を受け、193番目の国連加盟国となる。国連への新規加盟は2006年のモンテネグロ以来。

外務省は8月2日、同省の招待により国連の潘基文事務総長が7〜9日の日程で訪日すると発表した。事務総長は8日に福島県内の東日本大震災被災地を視察した後、菅直人首相と会談、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊派遣を直接要請した。

以下はUNMISSの経緯
 1983年、イスラム法導入を契機に、アラブ系イスラム教徒主体の政府とアフリカ系キリスト教徒主体の南部の反政府勢力との間で武力紛争が継続される。
 2002年1月より、東部アフリカ諸国及び米国の仲介で和平プロセスが本格化する。
 2005年1月、南北包括和平合意。
 2005年3月、UNMIS設立。
 2011年1月、南部独立住民投票実施の結果、99%の住民が独立を支持。
 2011年2月、南スーダン分離承認のスーダン大統領令発出。
 2011年7月9日、南スーダン独立に伴い、UNMISマンデート終了。現在撤収業務を実施中。
国連は、新規ミッション(UNMISS)を設立し、独立した南スーダン共和国の国造り支援に移行した。


★ACT・2 Way of Deployment★

★野田首相は9月27日の衆院予算委員会で、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊の施設部隊派遣について「いまの法の枠内の武器使用(基準)で可能かどうかという観点から考えている」と語り、派遣に伴って武器使用基準緩和に必要な法改正に踏み切ることに慎重な考えを示した。緩和を求める自民党の石破茂政調会長の質問に答えた。
 野田政権は南スーダンPKOについて司令部要員の派遣を表明したうえで、道路建設などに従事する施設部隊の派遣を判断するための現地調査団を送っている。首相は武器使用基準のあり方自体は「不断の見直し議論があってしかるべきだ」としつつ、南スーダンへの施設部隊派遣の是非は現行法の枠内で判断する姿勢を示した。調査団の報告を踏まえ、比較的危険が少ない地域への派遣を検討する。
 民主党の前原誠司政調会長は武器使用基準の緩和に前向きで、与野党協議に入るよう主張している。自民党には基準緩和への賛成論が広がるが、公明党には慎重論が強い。首相は慎重な姿勢を示した。

10月15日
 野田政権は、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊の施設部隊を派遣する方針を固めた。第1次の現地調査団が、首都ジュバは治安上の問題はないと結論づけており、ジュバでの活動を念頭に派遣が可能と判断した。今後、国連と協議したうえで早ければ11月下旬に部隊派遣を閣議決定し、年明けにも活動を始める予定だ。
 第1次調査団は内閣府と外務、防衛両省で構成し、ジュバや北部のマラカルで南スーダン政府高官や国連幹部から聴取。関係者の話を総合すると、ジュバは「早期の部隊派遣や活動開始が可能」として、「ジュバを拠点として施設活動を行うことで検討を深めることが適当と判断した」と結論づけた。
 政権は現在、南スーダンまでの補給路などを確認するため、ケニアなど周辺国に第2次調査団を派遣。今月下旬の帰国後に部隊派遣を正式決定し、具体的な派遣規模や日程を固める。

 野田首相は10月16日、航空自衛隊百里基地で開催された航空観閲式に出席し、訓示で、陸自施設部隊を派遣する方針を固めた南スーダンの国連平和維持活動(PKO)について「どういう貢献ができるか最終調査を行っている。国際社会から信頼される国となるためにも、こうした活動に一層取り組んでいく」と意義を強調した。

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別図1・中央即応集団説明図より
★ACT・3 Decides to Deployment★

11月15日・一川防衛大臣コメント
 今ほどの閣議で、南スーダンに対する国際平和協力業務の実施計画が決まりまして、陸上自衛官2名をそれに司令部要員として派遣するということを決めて参りましたので、関係各省に対して、これからの安全確保という面でご協力をお願いしたいということを申しておきました。
Q:南スーダンPKOに関連してですが、南スーダンの北部では武力衝突が相次ぐ等、治安情勢に関して懸念の声も上がっていますが、大臣ご自身、その治安情勢についてどのように考えているのかと、今後の施設部隊の派遣について、その点からどのように考えているか、教えていただけますでしょうか。
A:それは前からもいろいろと指摘されている事項ですけれども、基本的には、我々が今派遣しようとする首都ジュバの近辺というのは、その地域から相当、500キロ程度離れていると聞いておりますし、また、今回の我々が派遣しようとする司令部要員の業務なり、また今、施設部隊の検討もさせていただいておりますけれども、南スーダンの国造りということで派遣させるということにしておりますので、国境付近の紛争的なものを管理するという業務は入っておりません。そういう面では、この前の事前調査の段階でもジュバの近辺というのは、治安上、大丈夫だと。PKO5原則をしっかりと守る中で対応できるということを確認させていただいておりますので、そのことは心配しておりません。ただ、事前にいろいろな情報は常にキャッチしながら対応していきたいと思っております。(防衛省発表引用)

南スーダン派遣国際平和協力隊
日本国は、国連からの要請を受け、南スーダン共和国における国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS:United Nations Mission in South Sudan)に対し、国際平和協力法に基づき、陸上自衛官2名を司令部要員として派遣することとした。

11月25日 司令部要員見送り行事
防衛省において、南スーダン派遣国際平和協力隊 司令部要員2名の見送りが行われた。
第1次要員・南スーダン国際平和協力隊長(兵站幕僚)1等陸尉 中村 晋士 (なかむら しんじ)
      南スーダン国際平和協力隊長(情報幕僚)1等陸尉 細川 拓彦 (ほそかわ たくひこ)

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別図2・中央即応集団説明図より

★ACT・4 What is UNMISS and South Sudan

★南スーダンについて (別図1及び別図2参照)
 南スーダンは東京から首都ジュバまで約11,360キロメートル。北部を除く三方を山地に囲まれた盆地状の地形で、国土の中央部をナイル川や白ナイル川が流れる。北部は平野、中部から南部にかけ緩やかな起伏となり、国土の面積は日本の約1.7倍である。
 ディンカ族を主とした多数部族で英語を公用語とするが、多数の部族言語も使用されている。また、宗教はキリスト教のほか、各部族に伝わる伝統宗教が存在する。気候は乾季と雨季に分かれ、11月から3月が乾季、4月から10月が雨季となっており、気温は25℃〜28℃、最高気温は43℃に達する場合もある。

 派遣部隊は、空路と海路に分かれ移動する。第1次派遣は時間の問題もあるため、隊員と多数の機材も空路の予定と言われており、空路の場合、日本からウガンダのエンテベ空港間を空輸の後、陸路でスーダンの首都ジュバに移動する。海路はケニアのモンバサ港に入港、荷役後陸路ジュバを目指す。空路使用時のエンテベからジュバ間の陸路距離は約700キロメートル、海路使用時のモンバサからジュバ間の移動距離は約2000キロメートルになる険しい道程のようだ。
 段階的に派遣準備が公開された12月中旬の段階では、民間航空機の手配準備中で、1次隊の人員及び装具を輸送し、部隊を展開する準備に追われていた。
 輸送は、陸・海・空の各輸送手段を適切に組み合わせ展開及び輸送を行う予定で、空自輸送機、海自輸送艦も状況によっては使用が想定されている。輸送期間は、民間機の乗り継ぎで約2日程度、海上輸送と陸路の組合せの場合は、数か月を要すると見積もられている。

 第1次隊は、宿営地の整備を行い、2次隊につなげるための環境整備を行う予定で、第2次隊以降は、施設活動を主体に任務を遂行する予定。

ここで、再度UNMISSの概要を説明すると、
名称:国連南スーダンミッション(UNMISS:United Nations Mission in South Sudan)
設立日:2011年7月9日(安保理決議第1996号)期間は4年から5年を想定。
規模:軍事部門最大7000名(うち司令部要員は約200名)
    文民部門は文民警察を含む最大900名。
任務:
@平和定着、長期的な国家建設及び経済開発の条件整備のための支援。
A南スーダン政府による紛争予防・緩和・解決及び市民の保護の実施の支援。
    B南スーダン政府による治安維持、法の支配の確立及び治安司法分野改革にかかる能力向上の支援。
活動地域:
南スーダン全域(司令部ジュバ)活動地域は、南スーダンを6分割した各セクターにより実施される。

今回の自衛隊の派遣については、
1、 南スーダンの国造りに対する協力
我が国の得意分野において、人的協力をすることで南スーダンの国造りに貢献することが可能である。
2、 グローバルな安全保障環境の改善に寄与
国連関係者及び南スーダン政府の期待に応えることで、グローバルな安全保障環境の改善に寄与することが可能である。
3、 我が国に対する信頼性の向上
諸外国に対して自衛隊の能力を示すことが可能である。

CRF Support staff
塗装作業を説明する後方補給部長・仲川剛1等陸佐
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古河補給処で塗装作業を行う特大型セミトレーラけん引車
Generator
すでに塗装作業の完了した発電機、出力は225KVA、4機が投入される。
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こちらもすでに塗装作業の完了した油圧ショベル、通称バックホー。
外観は同様に見えるが、細部の随所に派遣用特別装備がある。
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キャビン昇降ドアと側面の防弾板
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同じくキャビン正面の防弾板
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車体後部に大きく表示された「UN」の文字、車体下部構造の若干市販品と異なるようだ。
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Part-1
細かい部分は分解して塗装される
Paint
防衛省独自の塗料により塗装は行われる
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徐々に白装束となる特大型セミトレーラけん引車
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公開された特大型セミトレーラけん引車の塗装作業は2台、丁寧なマスキングが終了し、こちらの車両も塗装が開始される。ミラー類とガラス部分は塗装前に再度点検が行われた。
(上)塗装作業の行われる特大型セミトレーラけん引車
ドアを開けた場合に見える部分も全て塗装されるようだ。
乗員保護の防弾装甲板は、ドア内側に装備されている。



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後部の被けん引部も複雑なマスキングにより塗装される

★ACT・5 Preparing Ddepart:Equipment

★今回の南スーダン派遣準備は以下のスケジュールにより準備された。
12月7日〜12月22日
1、導入教育 PKO概説、現地情勢、関係法令、衛生、通信等の教育
2、各個訓練 車両操縦、射撃、施設、通信等器材取扱い、炊事、入浴等の実働訓練
3、部隊訓練 (1)指揮所訓練
移動、現地活動の手順、任務分担等の検証等
(2)実動訓練
隊本部業務、施設移動等
12月23日から出国までの期間は、前記訓練の不足を補う補備訓練を行う。

 12月14日、派遣準備としてCRF(中央即応集団)は、車両の整備など現地での活動に向けた準備の様子を古河駐屯地で公開した。
陸上自衛隊は南スーダンのインフラを整備することになっていて、平成24年1月中旬から1次隊およそ200人が、5月ごろから2次隊およそ300人が現地に派遣される予定で、1次隊と2次隊が使用する車両・重機は、合計約160両にのぼる。
 派遣準備の資機材については、関東補給処・本処(霞ヶ浦)において武器・車両・通信機材等を、松戸支処において糧食・被服等を、用賀支処において衛生機材等を、古河支処において施設関係機材を準備することとし、派遣部隊の使用するこれら機材の国連の派遣部隊であることを示す白色塗装作業が行われていた。
 派遣される主要機材は、軽装甲機動車、高機動車、通称パジェロ、1 1/2t救急車、通信修理車、資材運搬車、ポータブルトレーラ、野外フォークリフト、水タンク、野外炊具等々多岐にわたり、複雑な装備品は分解して塗装するため、所要日数は3日から1週間程度を要するという。
 また、その塗装に要する塗料は、防衛省指定の白色塗料により小型車両で約4リットル/台、大型車両で8リットル/台、重レッカーで約20リットル/台で、その他隊員の装備するヘルメットも塗装される。
 準備の指揮に当たっている中央即応集団の後方補給部長・仲川剛1等陸佐は「南スーダンの国づくりに貢献できるよう準備を万全にしたい」と語り、「出発までにこうした準備を完了させる。」としているが、南スーダンはアフリカの内陸部に位置するうえ、飛行場や道路が十分に整備されていないため、これらの車両などをいかに迅速に現地へ輸送するかも大きな課題となってる。
 また、現地で機材に不具合が発生した場合には、整備要員も派遣隊員に含まれるため、自隊での修理、不可能な場合には現地において外注業者への委託、最悪の場合には日本から代替え機材の投入を考慮しているという。


★ACT・6 Preparing Deport:Unit Member Sanitary

 衛生面についても、派遣隊員への講習が実施された。
宇都宮駐屯地で行われた現地の衛生状況や注意すべき点について講習は、1次隊としておよそ200人が派遣される予定となっているが、派遣を前にした12月15日、隊員たちに対する現地の衛生状況や注意すべき点についての講習が行われ、隊員たちは真剣に講義を受けた。

 南スーダンは上下水道がほとんど整備されていないため、衛生状況が極めて悪いとされており、蚊に刺されることで感染し、死に至ることもあるマラリアや、細菌性の下痢に細心の注意を払うとともに、事前に予防接種を受け、生水や生野菜は口にしないよう指導を受けていた。隊員の教育を行っている中央即応連隊の山口尚第3科長は「PKOでは隊員一人一人が重要な任務を担うことになる。病気で一人も欠けることがないよう指導していきたい。」と語った。

 雨期に入る前の4月ごろには道路整備などを始める方針で、部隊は隊員の予防接種や防暑服、食料、マラリアの予防薬などの準備も進めている。
 第1次隊の基幹部隊は中央即応連隊(宇都宮駐屯地)、主力は第12施設群(北海道・岩見沢駐屯地)の1個小隊(約30〜40人)となる模様。

337Eco
今回派遣される北部方面隊第12施設群第337施設隊のエンブレム。超人セブンと読む。

★ACT・7 Preparing Deport:Unit Member Training

12月19日、中央即応連隊のある宇都宮駐屯地において、今回派遣される施設科部隊の要員とともに訓練を行う隊員の状況が公開された。
 駐屯地の片隅にある中央即応連隊の隊舎付近では日常訓練としての対ゲリラ戦闘や警備の訓練が行われている。 その片隅で行われた訓練公開に伴うブリーフィングでは、現地の概要、派遣の経緯等の説明後、現地における工程表も説明され、雨期に入る前の4月ごろには道路整備などを始める方針だ。隊員の予防接種や防暑服、食料、マラリアの予防薬などの準備も現在すでに進めているという。
 第1次隊の中心は中央即応連隊(宇都宮駐屯地)を基幹とし、第12施設群(北海道・岩見沢駐屯地)からも1個小隊(約30〜40人)規模の要員を派遣するが、施設活動の基幹は中央即応連隊だという。
 実際にそれら訓練が行われている訓練場では大型トレーラーの操縦訓練と車両の誘導訓練が訓練場とその周囲の場内道路を使用して宇都宮駐屯地の第307施設隊の機材を使用して行われていた。
 実際の施設科の作業については、訓練場内でブルドーザーとグレーダーによる整地作業が公開された。隊員は、防弾チョッキを装着して各建設機材の運転・操縦にあたっている。彼らは機材の輸送計画が完了次第、機材とともに出国する予定だ。

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中央即応連隊第3科長 山口 尚2等陸佐
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第12施設群(岩見沢)中隊長 松ア 信義3等陸佐
Engineering Traning
普段は注目されない施設科部隊だが、今回は現地で行う測量の実施要項を公開しただけでも多数の報道陣に囲まれた。写真は測量用機材の据え付けを公開しているところ。
Work Training
現地における道路補修を想定した訓練状況が公開された。
Trailer Truck-1
宇都宮駐屯地の訓練場を周回するトレーラー
Bulldozer
施設機材の公開・中型ドーザ
Trailer Truck-2
第307施設隊の機材を使用して車両操縦と交通誘導の訓練が行われた
Motor Grader
施設機材の公開・グレーダー
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