★陸自・陸曹航空操縦学生(FEC) #49-183期 & #49-1824期卒業式★
★JGSDF A Graduation Ceremony Of FEC #49-183 And #49-184★

Visitor
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卒業式開始前に行われたUH-1Jによる体験搭乗
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短時間ながらも親族の皆さんは満足そう
★陸曹航空操縦学生(FEC)卒業式★

★平成23年10月31日、東日本大震災の発生により通常より約1カ月遅れで、陸曹航空操縦学生(FEC)の卒業式が航空学校宇都宮校(北宇都宮駐屯地)において挙行された。
 今回の卒業式は、新分校長稲葉貞司1等陸佐着任後初の卒業式となる。
 鉛色の雲に覆われた飛行場だが、視程は申し分ない。早朝から準備されたUH-1Jx4機により、卒業学生親族に対する体験搭乗が行われた後、使用された機体は卒業編隊飛行の離陸位置に戻り、式典の開始を待つ。
 格納庫前に集合した航空学校関係者と親族の前に、飛行準備を整えた学生たちが整列し、式次第の説明に続き、学生の教育課程の説明がナレーションで流れる。
 執行者・航空学校宇都宮校分校長稲葉1等陸佐の臨場と執行者に敬礼の後、今回の卒業生を代表する学生長・柿山学生による「柿山学生以下21名、課目編隊飛行」の報告に、教育課長は「最後の課目となる。気合いを入れて行って来い。」と送り出した。  各フライトラインに整列した機体に搭乗した学生たちは、合図と同時に一斉にエンジンをスタートさせ、滑走路に向かい離陸態勢をとると、OH-6編隊を先頭に一斉に離陸を開始した。離陸した編隊は、飛行場北側で大きく旋回し、式典会場に進入する。編隊は、OH-6Dx1、OH-6Dx3、OH-6Dx3、OH-6Dx5、OH-6Dx1+UH-1Jx4、UH-1Jx5機の6群22機。
 編隊の進入にあわせ、稲葉分校長は式台に上がり通過する編隊群に敬礼。通過した編隊は飛行場南側で再度旋回し、密集編隊のまま着陸、各機離陸位置に戻りエンジンを停止した。
編隊飛行が終了し、降機後整列した学生は教育課長に対し「柿山学生以下21名、各操縦課目異常なし。」を報告、教育課長は、分校長に対し同様に訓練終了報告を行った。
その報告に対し、分校長講評は「立派なフォーメーションであった。」、編隊飛行に対する最大の褒め言葉であろう。

Formation Flyover
総勢22機の編隊が式典会場上空に迫る。稲葉分校長は式台上で編隊を見守った。
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エプロンに整列し、搭乗を待つ学生たち
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見守る家族と航空学校関係者
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分校長に対し搭乗報告が行われる
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各機の搭乗に向かう学生たち
OH-6D formation
編隊の多数を占めるOH-6Dがタイトなイントレールでエプロンを離れ離陸位置に向かう。

会場を飛行場から屋内に移して行われた卒業式は、参加者整列後来賓紹介、国家斉唱に続き卒業生全員に分校長より航空徽章授与が行われた。分校長は、学生全員の胸に丁寧に航空徽章をつけ、固い握手で卒業生に将来の陸自航空を託したのであろう。
 航空徽章授与に続き、命令伝達で、各学生の配置が伝達される。北海道から九州まで全国に配備される学生は11月2日付けにより配備先に転任となる。この命令伝達を受け、学生長は分校長に対し申告。続いて執行者訓示が行われた。
 訓示において稲葉分校長は以下のように語っている。
 「学生諸君、卒業おめでとう。卒業する諸官は、全国の陸上自衛隊から高倍率の選抜試験を経て平成22年2月、宇都宮校に入校し、約9カ月間の学科教育と、飛行時間2百時間、1年にわたる操縦教育という厳しい試練の日々を乗り越えてきた訳です。
 本日、晴れて栄光の航空徽章を胸にするこの時を迎え、感激もひとしおであり、また決意を新たにしていることと思います。
 学生諸君、今、陸上自衛隊は「国家の緊急事態における最後の砦」として国の内外を問わず、各種事態に迅速・確実に対応し、与えられた任務を全うしていかなければならない。
 各種作戦機能を総合的に運用して実際のニーズに応え、その任を果たす「リアリティーある陸上自衛隊」が必要とされる。中でも航空科部隊が保有する即応能力及び立体的な機動力は、全ての作戦において必要不可欠かつ極めて重要な機能であり、航空科職種に対しソフト・ハード両面における一層の能力向上が求められているところである。
 本年3月、未曾有の被害をもたらした東日本大震災においては、自衛隊発足後初の統合任務部隊が編成され、海空自衛隊、警察、消防、海上保安庁及び米軍と共同し、多数のヘリコプターを運用して地震や津波により孤立した地域や倒壊家屋などから多数の被害者を救出し、特に水没により孤立した地域では、数十名から数百名規模の救助活動を行った。その後も福島第1原発における冷却用水の空中散布、上空からの捜索等、ここを卒業した諸君らの先輩がそれぞれの現場で与えられた任務を遂行した。
 また、国外に目を転じると、昨年8月から10月にかけて、パキスタンにおける洪水被害に際しては、国際緊急援助隊として、UH-1およびCH-47の部隊が派遣され、航空科部隊の活躍の場は、世界にまで広がりをみせているところである。
 このような背景の中、諸官は1年9カ月間の長きにわたり、修練を重ね、入校時の要望である「自主積極的に学べ」「己に打ち勝て」「体力・気力を鍛えよ」を22名全員が、見事に実践し「凛々しい学生」から「逞しい航空戦士」へと成長した。勇躍新任地に飛び立つ卒業生諸官に対し、分校長として次の2つを要望とし、はなむけの言葉としたい。
 その第1は、「航空戦士として心技両面の研鑽努力を重ねよ。」ということである。
 諸官は陸上自衛隊の航空科職種の隊員であって、航空機を自ら操縦して部隊としての任務を達成する訳である。この認識のもと、自衛官としての使命を自覚し、有事の際直ちに任務に就くことができるよう、常に物心両面の準備を整え、自らの即応体制を保持しなければならない。諸官が配置される第一線飛行部隊では、有事において真に役立つ航空科部隊たるべく、夜間あるいは悪視程等の厳しい気象条件下での各種任務を遂行できるよう、厳しい訓練を追及しており、不撓不屈、沈着冷静な精神を維持し高度な技量を発揮できる「逞しい航空戦士」が求められている。
 また、部隊に装備するヘリコプターは、デジタル化・ハイテク化が進み、最先端技術に対応する能力が必要であり、これらを駆使するための練度及び能力を有するまでには、たゆまぬ努力を必要とするが、諸官は当校で習得した識能を基礎として、日々真剣に、そして着実に心技両面にわたる研鑽努力を重ね、1日も早く期待に応え信頼される航空戦士になってもらいたい。
 第2は、「幹部候補生として幅広く学べ。」ということである。
 諸官は来年4月、飛行幹部候補生に指定され、その2年後には3等陸尉に任官し、新任の幹部自衛官として部隊の静強度を左右する地位に立つことになる。
 幹部は部隊の骨幹をなすもので、指揮官であり、幕僚であり、教育者である。このことを常に自覚し、幹部自衛官となるための資質の涵養に努めることが重要である。このため、高い志をもって部隊勤務に臨み、小部隊の指揮官として必要な体力・気力を練磨し、教育訓練はもとより安全保障、軍事、科学技術、戦術、戦史、語学等の幅広い勉学により、新しい時代を担うにふさわしい幹部自衛官としての基礎の充実に努めてもらいたい。
 以上の2つの点について要望したが、常に挑戦心を持って日々の訓練、任務に取り組んでもらいたい。今後の諸官の逞しい前進を期待する。」
分校長訓示に続き、来賓代表者の栃木県隊友会による祝辞で卒業式は終了し、関係者全員による記念撮影、各課程による記念撮影を行い卒業式は無事に終了した。

UH-1J formation
空は鉛色だが日光連山は遠望できる。一斉に離陸するUH-1Jの編隊
Big Formation
会場上空を通過した編隊は、密集編隊のまま着陸進入を開始した。
Graduation Ceremony
屋内の卒業式で整列した卒業学生たち
Wing marks-1
分校長より胸に航空徽章が授与される
Wing marks-2
全員と交わされる固い握手
Commander speach
訓示で航空科職種の重要性と必要性を語る稲葉分校長
学び舎とのわかれ・新天地にむけて
Good luck-1
司令部庁舎玄関に整列した卒業生
Good luck-2
再度分校長と固い握手を交わし別れを告げる
Good luck-3
初の卒業生を送り出す分校長の心境はいかに
Good luck-4
分校長以下幹部職員の見送りをうける卒業生
Good luck-5
花道に整列した隊員からの声援
Good luck-6
同居する実戦部隊の隊員からも祝福され
Good luck-7
お世話になった教官と
Good luck-8
最後の別れを惜しむ
Good luck-9
若鷲の碑の脇に卒業生の名前が刻まれたプレートを貼る
Good luck-10
関係者に一礼後、円陣を組んで帽子を空高く舞い上がらせた学生たちは一気に校外に駆け抜ける。
Good luck-11
残された帽子・・・
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